今から57年前の2月14日、小山英雄会長が高崎市内で当社の前身である小山機械製作所を創業しました。
ですから今日は、いわゆる会社の誕生日!会長に創業時を振り返ってもらうと、「その日は、春の足音が聞こえてくる季節・・・とは程遠く、朝からドンヨリ鉛色の空模様で次第に冷たい雨。大安吉日のとても良い日ではあったのだが。そんな中、創業への強い思いを込め、筆で一気にしたためたのが写真の額におさまっている詩。〈 初志むねに 力の限りの汗を流して 〉
昭和29年創業時は、戦後の復興に明るい兆しが見え始めた頃。しかし、未だ庶民は貧困に苦しみ僅かな楽しみしかない時代だった。そんな時代に少人数での船出、無我夢中のまま鉄一筋に邁進しつづけた。」 会長は、別の機会に、〈 鐵に生きる 〉とも書き記している。
会長は自ら書いた言葉通りに、またその言葉と共に生き、幾多の嵐を乗り越えてきた様子は想像に難くありません。社長交代したのち、高崎市から藤岡市へ工場移転、増築、第二工場建設等を進めながら、57周年を迎えられたのも、この精神のもと社員が一丸となり、社業に専心する気持ちを持ち続けているからです。と同時にお取引各位の御支援、御協力の賜物と心より深く感謝しております。
ちなみに、社員の家族にも創立記念日を認知していただくため、毎年、ケーキを配布しています。チョコレートではなく・・・。
余談ですが、今のシーズン、日本ではバレンタイン商戦やらで大変賑わっていますが、57年前の創業時は、バレンタインディという言葉も、女性から男性に愛を告白する日という認識もチョコレートをプレゼントする慣習も巷では全く定着しておらず、会長は聞いた事が無かったそうです。ゆえに自分にとっては唯一無二の創立記念日が、他の行事に掻き消されるイメージだったようですが、今では逆に当社の創立記念日を皆様が祝って下さっていると思う事にしたそうです。