平成24年10月23日、技術部・総務部14名が高崎亜鉛工業様を見学させていただきました。(以下、敬称略)
高崎亜鉛工業は創業以来60年以上、溶融亜鉛メッキ・電気メッキ工場として腐食しやすい鉄(鉄骨建築物・ポール・フェンス)を防錆防食するなど様々な分野で活躍しています。近年、益々普及している溶融亜鉛メッキの作業現場を是非とも見学させて頂き学びたいとお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。そこでまずは技術部・総務部から7名ずつ午前午後の2班に分かれ、約1時間半の工場見学を依頼。会社概要から亜鉛やメッキの特徴・製造工程・品質管理に至るまで説明を受けました。高崎亜鉛工業とは鉄骨業に関わる一業種として長いお付き合いですが、正直言って、いわゆる高級な鉄の塗装と言う位の認識でした。ところが、「亜鉛が鉄よりイオン化傾向が大きい」から始まり、溶融亜鉛メッキの特徴をお聞きしていくうちに、なんと奥深い物質かと目からウロコ、新鮮な驚きも生まれました。溶融亜鉛メッキの一番優れた特徴として保護作用と犠牲防食作用があるとの事。錆の原因は水分ですが、鉄よりイオン化傾向が大きい亜鉛が先にイオン化し溶け出し、犠牲になってくれるので鉄は錆びない!感動すら覚えました。イオン化という言葉は中学の理科で初めて耳にした記憶がありますが、中学女子が金属の話などに興味を抱くはずも無く、テストの為だけに嫌々覚えました。それが数十年も経ち、いざ自分の仕事に関わってくると、とても興味深いものとなり真剣に聞き入ってしまう程です。少し知識を頭に入れてから、いざメッキ工場へ。工場は、数種類の槽と亜鉛の釜があり、順番に鉄製品が沈められ処理が施されます。脱脂・水洗・酸洗・水洗・フラックス処理・乾燥・そしてメインのメッキ。さすがに450℃の亜鉛釜に製品が入る瞬間は、見学者は非難ルーム?に逃げ込み、透明なアクリル樹脂製の窓から除く程度ですが、迫力がありました。メッキ時間は僅か1~2分、その後、温水冷却・白錆防止・仕上・検査・出荷と続きます。一連の製造工程を見学し、やはり聞くと見るでは大違い。鋼材に含まれる僅かな金属の量や工法により、メッキの不具合が発生するなど理解度も格段と増し今後の業務にも活かせる事でしょう。高崎亜鉛工業の皆様、ありがとうございました。